設備診断技術応用問題

潤滑油の劣化が進行して粘度が著しく低下したとき、転がり軸受の振動・温度状態はどのように変化するか。

A.油膜形成が改善されるため振動は減少し、温度も低下する
✗ 粘度低下は油膜形成能力を低下させるため、油膜改善とはならず振動・温度ともに悪化方向に向かう。
B.油膜厚さが不足して金属接触が増加し、振動増大と温度上昇が生じる← 正解
✓ 正解です。粘度低下により弾性流体潤滑(EHL)油膜が不十分となり金属接触が増加するため、摩擦熱による温度上昇と振動の増大が同時に発生する。
C.粘性抵抗が減少するため温度は下がるが、振動は変化しない
✗ 粘性抵抗低下だけでなく金属接触による発熱が支配的となるため、実際には温度は上昇する。
D.油膜が薄くなるため転動体のスリップが減少し、振動は低下する
✗ 粘度低下は油膜の耐荷重能力を下げるため、転動体スリップが増加して振動も増大する。

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