機械要素と機械材料応用問題
鋼材をある温度まで加熱した後に急冷(焼入れ)すると硬度が上昇するが、その後に焼戻しを行うと硬度はどのように変化するか、また目的は何か。
A.硬度はさらに上昇し、表面の酸化スケールを除去するために行う
✗ 焼戻しにより硬度は低下します。また酸化スケール除去は焼戻しの目的ではありません。
B.硬度は低下するが、脆さが改善されて靭性が向上するために行う← 正解
✓ 正解です。焼戻しで硬度は低下しますが、焼入れで生じた脆さ(マルテンサイトの脆さ)が改善され、靭性が向上します。
C.硬度は変化せず、残留応力だけを取り除くために行う
✗ 焼戻しでは硬度も変化します。残留応力の緩和も目的の一つですが、硬度変化なしという記述は誤りです。
D.硬度は低下し、炭素量を増加させて強度を高めるために行う
✗ 焼戻しで炭素量は変化しません。炭素量は素材組成で決まります。