設備診断技術応用問題

油圧システムの油温が適正な60℃から80℃に上昇した場合、油の粘度変化に基づいて想定される悪影響を選択しなさい。

A.粘度が上昇して潤滑性が向上し、摩耗が減少する
✗ 油温上昇により粘度は低下(粘度指数の関係)します。粘度が上昇する逆の現象です。
B.粘度が低下して油膜厚さが減少し、金属接触による摩耗が増加する
✗ 摩耗増加は課題ですが、油漏れ増加も同時に発生し、単一の摩耗増加だけでは不完全です。
C.粘度が大きく変動して流動性が不安定になり、制御精度が低下する
✗ 油温が段階的に上昇する場合、粘度は単調に低下するため、大きな変動を示しません。
D.粘度が低下して漏油が増加し、システム効率が低下する← 正解
✓ 正解です。油温上昇に伴う粘度低下により、ポンプおよびシリンダ内の隙間から漏油が増加し、システム全体の圧力喪失と効率低下を招きます。これは油圧機器の初期段階の劣化信号として重要です。