設備診断技術応用問題
ファンベルトの張力が適正な値18 N/cm より3 N/cm 低下した場合、予想される現象として正しい組み合わせはどれか。
A.滑りが増加して伝達効率が低下し、出力低下と熱発生が增加する← 正解
✓ 正解です。ベルト張力低下により摩擦力が減少し、駆動輪と被駆動輪間の滑りが増加します。その結果、トルク伝達効率が低下し、原動機の出力低下と滑り摩擦による熱発生が進行します。
B.ベルトが弛緩してたるみが増加し、ベルト駆動側ユニットの破損につながる
✗ ベルトのたるみ増加は張力低下の結果ですが、「ベルト駆動側ユニットの破損」という直接的な破損までは急速には進展しません。
C.張力低下がベアリング荷重を増加させ、ベアリング摩耗が促進される
✗ ベルト張力低下はベアリング軸方向荷重を減少させる傾向を示すため、荷重増加による摩耗促進ではなく、むしろ異なるメカニズムです。
D.ベルト速度が上昇して共振周波数に到達し、異常な振動が発生する
✗ ベルト張力低下時、ベルト速度は低下傾向を示すため、共振周波数への到達は起こりません。
「設備診断技術」の他の問題
回転軸の不釣合いが進行した場合、振動測定で観測される周波数成分はどのように変化するか。ベアリングの初期段階の剥離が発生した場合、加速度スペクトラム分析ではどのような特徴が現れるか。油圧システムの油温が適正な60℃から80℃に上昇した場合、油の粘度変化に基づいて想定される悪影響を選択しなさい。電動モータのベアリング異常の早期発見を目的とした場合、一般的な加速度計測よりもエンベロープ解析が有効な理由として最も適切…ポンプの吐出圧が低下し、同時に入口側で空洞化現象(キャビテーション)が発生する場合、最初に対策すべき項目として適切なもの…振動診断における「絶対値測定」と「相対値測定」の違いは何か。最も適切なものを選びなさい。