設備診断技術応用問題
ポンプの吐出圧が低下し、同時に入口側で空洞化現象(キャビテーション)が発生する場合、最初に対策すべき項目として適切なものはどれか。
A.吐出側配管の詰まりを除去し、圧力低下を復旧させる
✗ 吐出側詰まりが圧力低下の原因でない場合、この対策は無効です。キャビテーションは入口側の負圧が根本原因です。
B.入口側の流量条件を改善し、キャビテーションの原因となっている負圧を解消する← 正解
✓ 正解です。キャビテーション発生は、ポンプ入口の吸収高さ制限またはフィルタ詰まりなどにより吸入圧力が低下(真空に近づく)ことが原因です。この負圧環境を先に改善することで、キャビテーション損傷の進展を防ぎ、同時にポンプ効率も回復するため、最優先対策です。
C.ポンプ内部の羽根車磨耗を修復し、容積効率を回復させる
✗ 羽根車磨耗は診断後の段階的対策であり、急いで修復するべき順序ではなく、まずは運転環境の改善が先行すべきです。
D.吐出圧低下の原因である粘度低下に対応するため、作動油を交換する
✗ キャビテーション発生は油粘度低下が直接原因ではなく、吸入条件の悪化が主原因であるため、油交換は適切ではありません。
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