潤滑と腐食応用問題
長期間停止していた鋳鉄製の部品に潤滑油が不足した状態で機械が再起動された場合、なぜ腐食が急速に進行するのか、最も適切な説明はどれか。
A.鋳鉄の炭素含有量が増加するため、酸化されやすくなる
✗ 停止期間中に鋳鉄の炭素含有量が変わることはありません。化学成分の変化ではなく、保護膜の喪失が問題です。
B.潤滑油の保護膜がないため、停止中に形成された酸化膜が破壊され、新たな金属面が露出して腐食が加速する← 正解
✓ 正解です。潤滑油は保護膜を形成します。油不足で膜がなく、摩擦で酸化膜が剥離すると、新たな金属面が腐食性環境に直接曝露されます。
C.潤滑油不足により、摩擦熱で部品温度が上昇し、酸化腐食が進行する
✗ 摩擦熱は確かに腐食を加速させますが、より根本的な原因は潤滑油による保護膜の欠如です。
D.停止中に部品内部に侵入した水分が、再起動時に化学反応を起こして腐食を促進する
✗ 停止中の水分侵入もリスク要因ですが、最も重要な原因は潤滑油による保護膜の喪失です。