設備診断技術比較問題

振動診断における「スペクトラム分析」と「エンベロープ解析」の違いとして、最も正確なものはどれか。

A.スペクトラム分析は振動信号全体の周波数成分の強度を分析し、エンベロープ解析は高周波帯域に含まれる周期的な衝撃成分を抽出・分析する← 正解
✓ 正解です。スペクトラム分析(FFT)は全周波数帯域の成分強度を一覧できるのに対し、エンベロープ解析は特定の高周波帯域をバンドパスフィルタで抽出後、振幅包絡線をFFT解析することでベアリング損傷の微弱な周期的衝撃を検出します。
B.スペクトラム分析はベアリングの初期損傷検出に特化し、エンベロープ解析はアンバランスやミスアライメントの検出に特化している
✗ 誤りです。逆です。エンベロープ解析がベアリング初期損傷検出に特化しており、スペクトラム分析はアンバランスやミスアライメントを含む広範な異常診断に用いられます。
C.スペクトラム分析は複雑な計算が必要で実務では使われず、エンベロープ解析が標準的な分析手法である
✗ 誤りです。スペクトラム分析(FFT)は最も基本的かつ実務で広く使われる分析手法です。
D.スペクトラム分析とエンベロープ解析は同一の計算手順であり、得られる情報に差はない
✗ 誤りです。両者は処理手順・対象帯域・検出できる異常の種類が大きく異なります。