油圧・空気圧応用問題

油圧システムの温度制御装置が故障して、油温が常に50℃を超えた高温状態になった場合、どのような劣化メカニズムが最初に進行しやすいか。

A.油の粘度指数が上昇し、冷却効果が強まる
✗ 油温上昇で粘度指数は変わりません。むしろ粘度そのものが低下し、流動性が過度に増して問題になります。
B.油の酸化劣化が加速し、酸価が上昇して腐食性が増す← 正解
✓ 正解です。高温は油の酸化反応を促進し、酸価の上昇につながります。これは腐食性の増加と油寿命の短縮をもたらします。
C.エマルジョン化により、油と水が均一に混合して流動性が向上する
✗ エマルジョン化は水分混入で起こり、高温単独では発生しません。また発生しても流動性は低下します。
D.ポリマー添加剤が強化され、せん断安定性が改善される
✗ ポリマー添加剤は高温で分解される傾向があり、強化されることはなく、むしろせん断安定性が低下します。