潤滑と腐食応用問題

グリース潤滑されたボールベアリングが、定期的な再給脂を受けずに長期間運転された場合、どのような劣化が発生するか。

A.グリースの基油が蒸発し、固い粘着物に変わり、摩擦抵抗が増加する← 正解
✓ 正解です。グリースは長期運転により基油が蒸発・酸化し、稠度が低下または増加して固くなり、摩擦抵抗が増加します。定期的な再給脂が必要です。
B.ベアリング内部の空気が酸化してオゾンを発生させ、ラッカー状の堆積物が形成される
✗ ベアリング内部でオゾンが大量に発生することはなく、主にはグリースの酸化劣化です。
C.グリースの添加剤が結晶化し、ベアリング外輪に付着して回転を阻害する
✗ 添加剤の結晶化よりも、基油の酸化・蒸発がグリース劣化の主要因です。
D.基油が酸化・変質して粘度が低下し、油膜が形成されず摩耗が加速する
✗ グリースは粘度低下よりも、むしろ酸化により固くなり、流動性が失われることが問題です。