まず、同じ取引を三つの見方で読む
「利益が出たのに、現金が足りない」は矛盾ではありません。財務三表が、それぞれ残高・期間の利益・現金の動きを見ているためです。このページでは、用語の丸暗記より先に、その違いを確かめます。以下の数値例は資格もんの説明用に作成したもので、公式試験問題の転載ではありません。
- 貸借対照表(B/S):ある時点で持っている資産と、その資金をどう調達したか。
- 損益計算書(P/L):一定期間の収益から費用を差し引いた利益。
- キャッシュフロー計算書(C/F):一定期間の現金・現金同等物の増減。
例:売上が立っても、まだ入金されていない
商品を100万円で掛け売りし、対応する費用が60万円だったとします。他の取引・税金は考えず、代金は翌月回収とします。
この取引による利益は100−60=40万円です。一方、売上代金100万円は、当月の現金回収にはなっていません。B/Sでは売掛金として残り、回収時に売掛金が現金へ変わります。利益40万円と、入金100万円の時期を分けて追うのがポイントです。費用60万円の支払時期を指定していないため、この条件だけで当月の現金増減全体は決まりません。
「未回収だから利益もゼロ」「売上100万円だから現金も100万円増える」と結論しないようにしましょう。
指標は、分母と単位まで書く
流動資産180万円、流動負債120万円なら、流動比率は180÷120×100=150%です。120÷180にしてしまうと66.7%となり、違う比率になります。
- 何を何に対して比べるかを言葉で書く。
- 同じ単位の数値を式に入れる。
- 比率なら最後に100を掛け、%を付ける。
- 高低だけで企業を評価せず、構成項目・業種・期間も確認する。
150%という一点だけで、資金繰りに問題がないとは断定できません。流動資産の中身や回収の時期までは、この計算に含まれていないためです。
このサイトでの練習順
最初に財務三表を区別する既存問題1で名称を確かめ、問題一覧で貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の分野を確認してください。その後、練習画面で苦手なカテゴリを選びます。
間違えた時は「用語」「計算式」「入金と利益の時期」のどこで迷ったかを一行で残すと、次に読む分野を選びやすくなります。選択肢の位置だけを覚えず、なぜ他の選択肢ではないかまで説明してみてください。当サイトの全問題を公式資料と照合したという意味ではありません。
受験の条件は公式情報で確認
2026年10月23日に確認した公式ページでは、3級はマークシート方式、制限時間は2時間、合格基準は100点満点で70点以上です。また、持込み条件を満たす電卓・そろばんを使用できます。使用不可の機能もあるため、機種は受験前に持参物の案内で確認してください。
以前の本ガイドにあった「60分」「電卓は使用できない」という説明は誤りのため訂正しました。根拠を示せない合格率、学習時間、分野別配点の断定も取り下げています。当サイトの四択問題の構成が公式試験と一致するとは限りません。
出典と確認範囲
- 大阪商工会議所:級別内容・出題範囲 — 試験の範囲・形式・制限時間・合格基準。
- 大阪商工会議所:試験当日に持参するもの — 電卓等の持込条件。
公式試験情報の確認日:2026年10月23日。数値例と練習順は当サイトの学習補助です。申し込み・受験料・日程は公式の最新案内を確認してください。