難問応用

ある企業がAzure Storageのアカウントレベルで暗号化キーをカスタマー管理キー(CMK)に変更し、Azure Key Vaultに暗号化キーを保管しています。その後、Key Vaultでの人的エラーにより、当該ストレージアカウント用の暗号化キーが誤って『削除予定状態(soft deleted)』に設定されました。この時点でストレージアカウント内の既存データへのアクセス状況として最も正確なものはどれか。

A.キーが削除予定状態でも復旧期間内であれば、既存データは読み取り可能でアクセス制限は発生しない← 正解
✓ 正解です。Key VaultのCMKがsoft delete状態でも、Azure Storageのメモリキャッシュやローカルキャッシュ内にキーが存在すれば読み取りは可能です。復旧期間内に削除を取り消せば、キャッシュ有効期限内は正常に機能します。
B.キーがsoft deleteされた時点でただちにすべてのデータアクセスがブロックされる
✗ CMKのsoft deleteは即座にすべてのアクセスをブロックしません。キャッシュやレプリケーション遅延の余地があり、完全なブロックはhard delete時に発生します。
C.既存データはアクセス可能だが、新規データの書き込みはできなくなる
✗ ストレージアカウントのCMK設定では、読み取りと書き込みの制限のタイミングは同じです。読み取り専用になるシナリオではなく、両方できなくなるか、キャッシュがあれば一時的に両方できる状態です。
D.soft deleteは『論理削除』のため、キーの完全削除(hard delete)が実行されるまではデータアクセスに影響しない
✗ soft deleteの理解は正しいですが、Azureの設計ではsoft delete状態のキーでは『新規操作が制限される』ケースもあり、完全なノーインパクトではありません。ただし読み取り『だけ』は可能な場合が多いです。

この問題のポイント

Key VaultのCMKがsoft delete状態でも、Azure Storageのメモリキャッシュやローカルキャッシュ内にキーが存在すれば読み取りは可能です。復旧期間内に削除を取り消せば、キャッシュ有効期限内は正常に機能します。

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