財務諸表の概要応用
当期純利益が3,000万円増加したにもかかわらず、営業活動によるキャッシュ・フロー(営業CF)が2,000万円減少しました。この乖離の最も適切な原因はどれですか?
A.売上債権(売掛金)が大幅に増加し、実際の現金回収が伸び悩んでいる← 正解
✓ 正解です。売上高(利益)の増加が現金化されず、売掛金として計上されれば、営業CFは増加しません。営業利益と営業CFの乖離を説明する最も典型的なパターンです。
B.現金配当が1,000万円以上支払われたため、営業CFが減少している
✗ 現金配当は営業CFではなく財務活動によるキャッシュ・フロー(財務CF)に分類されるため、営業CFの減少説明にはなりません。
C.長期借入金を新たに2,000万円調達したため、営業CFが改善していない
✗ 長期借入金の調達は財務CFに分類され、営業CFには影響しません。営業利益と営業CFの乖離を説明する原因ではない。
D.法人税等が1,000万円増加したため、営業CFが経常利益に連動していない
✗ 法人税等は営業CFから控除される要因ですが、税額の増加だけでは営業CFが営業利益に比べ2,000万円も減少することを完全には説明できません。
この問題のポイント
売上高(利益)の増加が現金化されず、売掛金として計上されれば、営業CFは増加しません。営業利益と営業CFの乖離を説明する最も典型的なパターンです。