商標法応用

ある企業が平成25年から継続して未登録のまま「スマイルフィット」という商標を健康食品に使用してきており、その後他社が同一商標を別の商品分野で登録しました。この場合、この企業が自社の商標使用を継続するために主張できる権利として最も適切なのはどれか。

A.後発の登録商標権者に対して、商標登録の無効審判を申し立てることで自社の権利を確保できる
✗ 無効審判は登録商標に登録要件の欠如(他人の周知商標との混同等)がある場合に申し立てられるものであり、単純に先使用していた事実だけでは認められるとは限りません。
B.商標法上の先使用権を主張することで、登録商標権者がいても自己の業務に係る商品について継続して商標を使用できる← 正解
✓ 正解です。商標法32条に規定される先使用権により、他人の商標登録出願前から不正競争の目的なく同一・類似の商標を使用していた者は、その商標を継続して使用する権利を有します。
C.不使用取消制度を使用して、他社の登録商標を取り消した後に自社で商標登録出願を行う
✗ 他社の登録商標が3年以上不使用であれば不使用取消審判(商標法50条)を申し立てることは可能ですが、本問の状況では他社が使用しているとは限らず、先使用権の主張が直接的な解決策です。
D.使用による周知性を立証すれば、自動的に登録商標と同等の権利が発生する
✗ 商標法では使用による周知性が自動的に登録商標と同等の権利を生じさせる制度は存在しません。先使用権の範囲は限定的です。

この問題のポイント

商標法32条に規定される先使用権により、他人の商標登録出願前から不正競争の目的なく同一・類似の商標を使用していた者は、その商標を継続して使用する権利を有します。

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