簿記の基本と仕訳応用

当社が以前に計上した売掛金¥380,000について、相手先企業の倒産に伴い回収不能が確定しました。この際に『貸倒損失¥380,000』で処理する場合と『貸倒引当金繰入』で事前に備える場合では、どのような本質的な違いが生じますか?

A.両者は単なる処理時期の違いであり、最終的な費用額は同じである
✗ 計上時期が異なるだけでなく、会計期間の利益帰属と財務状況の表示に違いが生じます。
B.貸倒損失は実際の喪失時に費用計上され、引当金繰入は予想される損失に備えた事前準備である← 正解
✓ 正解です。貸倒損失は実際に回収不能と確定した時点、引当金繰入は予想段階での異なるアプローチです。
C.貸倒損失で処理すると利益が過少計上され、引当金繰入で処理すると利益が適正計上される
✗ むしろ反対に、引当金繰入で事前に備えることで利益がより適正に計上されます。
D.貸倒引当金繰入は使用開始前の予防策であり、貸倒損失は発生後の対応である
✗ どちらも同じ売掛金の問題であり、「使用開始」という概念は適用されません。

この問題のポイント

貸倒損失は実際に回収不能と確定した時点、引当金繰入は予想段階での異なるアプローチです。