アジアの遺産応用問題
アユタヤ古都が14世紀から18世紀にタイの政治経済の中心地として機能していたのは、チャオプラヤ川の豊富な水運と農業生産性により、王国の権力基盤が安定していたからです。もし当時の気候変動により降水量が大幅に減少していたとしたら、この都市の役割にどのような影響があったと考えられますか?
A.農業生産が低下し、王国の経済基盤が弱体化する可能性があったが、他の都市への遷都により影響は最小化されていた
✗ 他都市への遷都により影響が最小化されるという矛盾の論理です。遷都自体がアユタヤの首都としての地位喪失を意味します。
B.農業生産の低下に伴う経済力の減少は、都市の拡張と権力維持を困難にし、首都としての地位喪失につながっていた可能性がある← 正解
✓ 正解です。アユタヤの繁栄は農業生産と水運に依存していました。降水量減少は両者を直撃し、経済基盤を揺るがし、長期的に首都としての地位を脅かしていたと考えられます。
C.水運が減少しても、農業生産の向上により都市機能は維持されていた
✗ 降水量減少の環境では、農業生産の向上は実現できません。論理的に矛盾しています。
D.降水量の減少はタイ全体に影響し、他の候補地にも同等の環境悪化をもたらしていたため、アユタヤは最適地のままであった
✗ 降水量減少の影響は全域で共通ですが、アユタヤほど水資源に依存した都市は相対的に打撃が大きくなります。