貿易実務の流れ応用問題

輸出者がL/C(信用状)による決済を予定していたが、買い手の信用状開設銀行の経営危機が報道されました。輸出者がリスク回避のため採るべき対応として最も適切なものはどれですか?

A.信用状の修正(アメンドメント)を要求し、別の銀行による確認(コンファームド)を付けることを交渉する← 正解
✓ 正解です。信用状の確認銀行を付けることで、開設銀行の経営危機時も確認銀行の支払責任が生じるため、回収リスクを大幅に低減できます。
B.直ちに荷物の出荷を中止し、買い手からの新たな信用状を待つべき
✗ 出荷中止は買い手とのトラブル原因になります。信用状の修正交渉により、買い手も経営危機銀行を変更する誘因が生じます。
C.銀行の経営危機は一時的なものと判断し、従来通り信用状を受け入れて出荷する
✗ 銀行の経営危機は信用状の信用性を大きく損なわせます。一時的と楽観視すると、実現されない回収リスク(カウンターパーティリスク)が生じます。
D.銀行の経営状況は関係なく、信用状そのものの条件が満たされていれば法的に問題ない
✗ 信用状の条件充足は重要ですが、開設銀行の支払能力がなければ実益がありません。銀行信用の基本原則が崩れる状況です。