貿易実務の流れ応用問題

輸出者がCIF契約で商品を出荷した後、輸送中の船舶が遭難し、一部の商品が海水に浸かりました。この場合、紛失・損害の責任と保険請求権について正しいものはどれですか?

A.CIF契約なので輸出者が輸送保険を付けており、輸入者は保険会社に直接請求できる
✗ CIF契約では輸出者が保険を付けますが、保険契約上の受取人(権利者)は危険負担の移転先である輸入者です。輸入者が直接請求権を持ちます。
B.船舶遭難は不可抗力(フォースマジュール)なので、輸出者・輸入者双方とも責任を負わない
✗ 不可抗力は契約履行免除の事由になる場合もありますが、CIF契約では保険でカバーされるため、保険請求で解決が原則です。
C.危険負担はCIF契約により船積時点で輸入者に移転しているため、輸入者が保険会社に請求する権利を持つ← 正解
✓ 正解です。CIF契約では船積時点で危険が輸入者に移転し、輸出者が付保した保険の受益者(被保険者)となります。輸入者が保険会社に請求します。
D.CIF契約であっても出荷者の輸送責任は残り、輸出者が保険請求を行う義務がある
✗ CIF契約では危険移転が完了しているため、輸出者の輸送責任は保険付保で終了します。その後の請求権は輸入者にあります。