貿易実務の流れ応用

輸出者が約定数量100トンの商品をFOB契約で出荷予定だったが、港での積み込み中に一部が破損し、最終的に98トンしか船積できませんでした。買い手から異議が出ています。この場合の責任分担として正しいものはどれですか?

A.FOB契約では危険は船舶到着時に移転するため、破損責任は買い手にある
✗ Incoterms® 2020のFOBでは、貨物が本船に積み込まれた時点で危険が移転します。積み込み中は売主側の危険です。
B.破損が港での積み込み中に発生したため、危険移転前であり輸出者が2トン分の損害賠償責任を負う
✗ 「危険移転前なので責任あり」という結論は正しいですが、「到着時に移転」は誤解です。FOBの危険移転は本船搭載時です。
C.2トン分の不足は不可抗力として扱い、買い手も輸出者も責任を負わない
✗ 港での破損は通常、可抗力ではなく通常のビジネスリスクです。破損の原因が輸出者側の積み込み管理にあれば、責任を回避できません。
D.FOB契約では商品が本船の船舷を超えるまで危険が輸出者にあるため、輸出者が2トン分の責任を負う← 正解
✓ 正解です。Incoterms® 2020のFOBでは、貨物が本船に積み込まれた時点で危険が移転します。船積み中の破損は原則として売主側の危険負担です。

この問題のポイント

Incoterms® 2020のFOBでは、貨物が本船に積み込まれた時点で危険が移転します。船積み中の破損は原則として売主側の危険負担です。