資金調達と資本構成応用

企業が経営戦略として負債比率を50%から60%に引き上げることを決定した場合、この施策がもたらす複合的な影響として最も現実的なものはどれか。

A.負債増加で調達コストが上昇し、営業利益が改善すれば、その改善幅によってはROEが上昇する可能性もある← 正解
✓ 正解です。負債増加によりコスト上昇の圧力がある一方で、調達資金を使って営業利益を拡大できれば、レバレッジ効果でROEが向上する可能性があります。
B.負債比率の上昇は必ずWACC(加重平均資本コスト)を低下させる
✗ 誤りです。負債増加により資本コストは上昇し、WACCは単調に低下しません。最適資本構成の関係次第です。
C.負債増加による利息費用増加は、確実に企業価値を低下させる
✗ 誤りです。負債増加した資金を生産性の高い事業投資に充てれば、企業価値が向上する可能性があります。
D.負債比率が60%に達すれば、社債の格付けは必ずAA格以上になる
✗ 誤りです。負債比率だけでは格付けは決まらず、利息カバレッジなど複数の財務指標が評価されます。

この問題のポイント

負債増加によりコスト上昇の圧力がある一方で、調達資金を使って営業利益を拡大できれば、レバレッジ効果でROEが向上する可能性があります。

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