日本の世界遺産応用問題

姫路城が文化財保護法に基づく『国宝』であると同時に『世界遺産』でもある場合、両者の保護制度の主な違いを踏まえた時、国際的な価値が特に重要となる修復局面はどれですか?

A.城壁のごく小さな亀裂が生じた時の修復方法の決定
✗ 小規模な亀裂修復は国宝管理の範囲内で、世界遺産としての特別な国際的配慮は必須ではありません。
B.戦時中の火災被害箇所の再建における、歴史的復原と現代技術の調和を示す方針決定← 正解
✓ 正解です。戦時被害からの再建は、日本の歴史的経験と世界遺産としての普遍的価値の両立を問う重要局面であり、ユネスコの『真正性と完全性』基準を満たす修復方針の国際的検証が必要になります。
C.城内の土塀の定期的な塗り直し作業
✗ 定期的な塗り直しは日常的な維持管理であり、世界遺産特有の国際的検証を要しません。
D.城門の木製部材の防虫処理
✗ 防虫処理は文化財の保存科学的課題であり、世界遺産の国際的価値判断とは別系統の問題です。