人体の働きと医薬品応用問題

肝機能が著しく低下した患者に、通常用量の薬物を投与した場合に起こりうる変化として最も適切なものはどれか。

A.初回通過効果が増大し、全身循環へ到達する薬物量が減少する
✗ 肝機能低下では初回通過効果は減弱します。そのため全身循環へ到達する薬物量は増加する方向に動きます。
B.薬物の代謝速度が低下し、血中濃度が通常より高くなり副作用が出やすくなる← 正解
✓ 正解です。肝機能が低下すると薬物代謝酵素の働きが弱まり、代謝されずに残る薬物が増え、血中濃度が上昇して副作用リスクが高まります。
C.腎臓からの排泄が代償的に亢進するため、血中濃度は変化しない
✗ 腎臓は肝臓の代謝低下を代償する機能を持たないため、血中濃度は上昇します。
D.薬物の吸収速度が低下するため、最高血中濃度(Cmax)に達する時間が延長する
✗ 肝機能の低下は消化管からの薬物吸収速度には直接影響せず、Cmaxへの到達時間の延長は主な変化ではありません。

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