企業価値評価応用

企業の事業リスクが高まり、そのリスク反映としてベータ値が1.2から1.5に上昇した場合、他の条件が一定であると仮定すると、企業価値と株主価値はそれぞれどのように変化するか。

A.ベータ値の上昇により株主資本コストが上昇し、企業価値と株主価値の両方が低下する
✗ 不完全です。企業価値は加重平均資本コスト(WACC)に基づくため、株主資本コストのみの上昇では企業全体の割引率上昇とは異なります。
B.ベータ値の上昇により企業価値は低下するが、株主価値は負債価値の相対的上昇により変わらない
✗ 誤りです。ベータ値上昇は株主資本コストを上昇させ、企業価値の割引率を上昇させます。負債価値の相対変化では株主価値の低下を相殺できません。
C.ベータ値は株主資本コストにのみ影響し、企業価値には影響しないため企業価値は変わらない
✗ 誤りです。ベータ値はWACC計算を通じて企業全体の割引率に影響を与え、企業価値計算に直接的な影響をもたらします。
D.ベータ値の上昇により株主資本コストが上昇し、割引率上昇に伴い現在価値ベースの企業価値と株主価値が低下する← 正解
✓ 正解です。ベータ値上昇により株主資本コストが上昇し、これはWACC上昇に繋がります。割引率上昇により割引現在価値が低下するため、企業価値と株主価値の両方が低下します。

この問題のポイント

ベータ値上昇により株主資本コストが上昇し、これはWACC上昇に繋がります。割引率上昇により割引現在価値が低下するため、企業価値と株主価値の両方が低下します。

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