環境問題の現状応用問題

深刻な水質汚濁により湖沼の富栄養化が進行した場合、その水域の酸素濃度と生態系にはどのような連鎖的な影響が生じるか。最も適切なものを選べ。

A.藻類が過剰増殖し、その後大量死することで、微生物による有機物分解時に酸素が大量消費されるため水中の溶存酸素が低下し、底生動物や魚類が酸素不足で死滅する恐れがある。← 正解
✓ 正解です。富栄養化による植物プランクトン(藻類)の過剰増殖と大量死、その分解時の酸素消費によって「貧酸素水塊」が形成され、生態系全体が深刻な影響を受けます。
B.窒素とリン濃度の上昇により、大型の肉食魚が増殖し、食物連鎖が上位の捕食者に偏るため、水中の植物プランクトンが急速に減少する。
✗ 誤りです。富栄養化では小型の植物プランクトンが過剰増殖し、むしろ大型魚の食物連鎖は断片化される傾向を示します。
C.富栄養化は水中のタンパク質を増加させるため、ろ過食性の貝類や甲殻類が大量に繁殖し、結果として水の濁度が改善される。
✗ 誤りです。富栄養化は水中の栄養塩を増加させますが、濁度は改善されず、むしろ藻類の過剰増殖により水が濁った状態が続きます。
D.富栄養化水域では水温が低下するため、冷水性の魚類にとって良好な繁殖環境となり、生物多様性が向上する傾向を示す。
✗ 誤りです。富栄養化による活発な生物活動は水温を上昇させ、冷水性魚類の生息には不適切な環境へと変化させます。

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