世界遺産の基礎知識応用問題

ある世界遺産が登録後に周辺で大規模な開発が計画された場合、ユネスコの評価機関はどのような対応をとるべきか。最も適切なものを選びなさい。

A.開発計画が進む前に、当該遺産の価値に対する影響評価を実施し、必要に応じて警告を発する← 正解
✓ 正解です。ユネスコは遺産の顕著な普遍的価値を脅かす開発に対して影響評価を行い、必要に応じて『危機にさらされている世界遺産リスト』に掲載するなどの警告措置をとります。
B.世界遺産登録後は遺産国の主権が優先されるため、開発計画に対して干渉できない
✗ 誤りです。世界遺産条約では登録国の主権を尊重しつつも、遺産の国際的な保護と監視が規定されており、ユネスコは対話と勧告を通じて関与できます。
C.開発計画が確認された時点で即座に世界遺産登録を取り消す手続きを開始する
✗ 誤りです。登録の取り消しは極めて例外的な措置であり、開発計画があるだけで即座に取り消すことはありません。段階的な警告と改善要請が優先されます。
D.開発計画の内容に関わらず、登録国と協議することなく遺産管理権を国際機関に移譲する
✗ 誤りです。世界遺産の管理責任は登録国にあり、国際機関が一方的に管理権を移譲することは条約の基本原則に反しています。