債券業務応用問題
コーラブル債(繰上償還条項付債券)を保有している投資家にとって、市場金利が大幅に低下した場合にどのようなリスクが生じるか。最も適切なものを選べ。
A.発行体が有利な条件で借り換えを行うため繰上償還される可能性が高まり、投資家は高いクーポンを受け取り続けられなくなるリスクがある。← 正解
✓ 正解です。金利低下時に発行体は低コストで借り換えできるため繰上償還のリスクが高まり、投資家は高クーポンを失います(コール・リスク)。
B.金利低下により債券価格が大幅に上昇し、キャピタルゲインを十分に享受できる。
✗ コーラブル債は金利低下時に繰上償還される可能性があるため、価格上昇が抑制されキャピタルゲインを十分享受できません。
C.繰上償還条項があるため、金利が低下しても債券価格はほとんど上昇しない一方で、さらなる価格下落リスクが高まる。
✗ 金利低下時にコーラブル債価格が下落するわけではなく、上昇は限定されるという「価格上昇の頭打ち(ネガティブ・コンベクシティ)」が問題です。
D.金利低下時には発行体が繰上償還を行う義務はなく、投資家に不利益は生じない。
✗ 繰上償還は発行体の権利であり義務ではありませんが、金利低下時に行使される可能性が高まり、投資家には不利益が生じます。