本社・工場会計応用問題

本社と工場が分離経理を行っている企業で、工場が本社に販売した製品について、本社が返品を行った場合、工場と本社の売上原価計算にはどのような影響が生じるか。

A.工場は返品を受け取った時点で売上高を減額し、本社は返品の際に仕入高を減額する。両部門とも売上原価に直接影響しない
✗ 返品は売上高の減額に留まらず、対応する売上原価にも影響します。返品された製品は再び在庫として保有されるため、売上原価計算に反映される必要があります。
B.工場の売上高と本社の仕入高の両者が減額されるが、それぞれの売上原価は返品に対応する原価の変動による間接的な影響のみを受ける← 正解
✓ 正解です。工場は返品を売上取消として扱い、本社は仕入取消として扱います。各自の売上原価は期末棚卸資産の増加として間接的に影響を受けることになります。
C.工場は返品を原価で受け入れるため、工場の売上原価は返品額分減額される一方、本社の売上原価は返品に対応する製品の原価を再度加算する必要がある
✗ 工場が返品を原価で受け入れる場合、売上原価は直接減額されるべきですが、本社が返品に対応する製品原価を『再度加算』する処理は誤りです。棚卸資産に戻ります。
D.返品は本社の売上原価にのみ影響し、工場は返品を新たな販売機会として在庫に計上することで売上原価に影響させない
✗ 返品は本社のみならず工場の損益計算にも影響を与えます。工場も販売の取消として認識する必要があり、完全に影響がないわけではありません。