本社・工場会計応用問題

本社が管理会計上、工場への原価配分基準を月ごとに変更した場合(例:過去の稼働時間ベースから今月から直接作業時間ベースに変更)、工場と本社の利益にはどのような影響が生じるか。

A.配分基準の変更は過年度に遡及して適用されるため、工場と本社の過去の利益を修正する必要がある
✗ 本社と工場の関係が双方向的でない限り、過年度に遡及する必要は一般的にありません。原価配分基準の変更も通常は当月からの適用となります。
B.配分基準の変更は当月から適用されるため、工場の当月の製造原価が変動し、本社の当月の売上原価に影響する。ただし全体利益は変わらない
✗ 配分基準の変更は工場の製造原価に影響しますが、本社と工場の振替価格が変わらない場合、全体会計利益には影響しません。部門間の利益配分のみが変動します。
C.本社が内部管理用の配分基準を変更しても、工場との間の振替価格が変わらない場合、両部門の公式な損益計算には影響しない← 正解
✓ 正解です。本社の管理会計上の配分基準は内部管理目的であり、工場との間の公式な振替価格が変わらない場合、対外報告用の損益計算には影響しません。
D.配分基準の変更により工場の製造原価が増加すれば、本社が受け取る製品の原価も上昇し、本社の売上原価が増加して利益が減少する
✗ 配分基準の変更が工場の製造原価を増加させても、本社への振替価格(販売価格)が同時に変更されない限り、本社の仕入原価は変わりません。