税効果会計・リース会計応用問題

当期に時価が取得原価を大幅に上回る有形資産の売却を実施した結果、売却益が発生しました。会計上は全額を当期利益に含めましたが、税務上は圧縮記帳を適用して差益を繰り延べた場合、税効果会計上の処理として最も適切なものはどれか。

A.圧縮記帳額に法定実効税率を乗じた額を繰延税資産として計上し、当期の法人税等を減少させる
✗ 繰延税資産の計上は誤りです。税務上の売却益が減少しているため、将来の税負担が減少し、繰延税負債が生じます。
B.圧縮記帳額に法定実効税率を乗じた額を繰延税負債として計上し、その金額を法人税等調整額として加算する← 正解
✓ 正解です。圧縮記帳により税務上の益金が減少するため、繰延税負債を計上し、法人税等調整額として加算して税負担を適切に配分します。
C.圧縮記帳額に基づく一時差異は会計上の売却益と税務上の売却益が異なるため、繰延税資産・負債いずれも計上しない
✗ 圧縮記帳によって生じた一時差異は明確であり、繰延税資産・負債として認識すべきです。
D.圧縮記帳により減額された資産の減価償却費の差異のみを翌期以降で調整対象とし、当期は繰延税資産を認識しない
✗ 当期における一時差異を当期で認識するのが税効果会計の原則であり、翌期以降への繰延は誤りです。