工業簿記(費目別計算・個別原価計算)応用問題
当工場の製造部門では、直接材料費として金属部品と樹脂部品を使用しています。当月、樹脂部品の単価が予想外に急騰し、購入原価が30%上昇しました。このとき、各製品への原価配分にはどのような特性が生じるか。
A.樹脂部品を多く使用する製品の原価が相対的に上昇し、金属部品中心の製品との原価差が拡大する← 正解
✓ 正解です。直接材料費の単価上昇は、その材料の使用量比率に応じて各製品の原価に影響するため、樹脂部品依存度の高い製品ほど原価上昇率が高くなります。
B.全製品の原価が同じ率で上昇するため、製品間の原価差は変わらない
✗ 各製品の材料投入量の構成が異なる場合、材料価格の変動は製品ごとに異なる影響を与えるため、同一の上昇率にはなりません。
C.樹脂部品の原価上昇は固定資産に関連するため、製品原価には影響しない
✗ 購入した樹脂部品は製造プロセスで消費される直接材料費であり、在庫の部品であっても製品原価に計上されます。
D.高原価製品ほど材料費の影響を受けにくくなる傾向がある
✗ 製品の原価規模と材料費の変動率は無関係です。高原価製品でも樹脂部品を使用すれば影響を受けます。