工業簿記(費目別計算・個別原価計算)応用問題
個別原価計算において、仕掛品Xが完成して完成品となったとき、その過程で予定外の不良品が発生しました。この不良品を製品Xの個別原価に含めずに、別途「不良品損失」として処理した場合、完成製品Xと月末仕掛品の原価計算にはどのような影響が生じるか。
A.完成製品Xの原価が実際より低くなり、不良品コストを負担する他製品の原価が相対的に上昇する← 正解
✓ 正解です。不良品を製品Xから除外すると、製品Xの原価は見かけ上低くなります。ただし、工場全体では不良品コストが発生しており、他製品の配賦基準に含まれる場合は相対的に他製品の原価が上昇します。
B.完成製品Xは予定原価のままであり、月末仕掛品に不良品の原価が配分される
✗ 不良品を別処理した場合、月末仕掛品に不良品原価が追加配分されることはなく、仕掛品も影響を受けません。
C.不良品を別処理すれば、完成製品Xと月末仕掛品の原価には影響しないため、正確な原価になる
✗ 不良品の原価は工場全体で発生している実際原価であり、除外しても工場全体の正確性が増すわけではなく、配分が歪みます。
D.不良品のコストが除外されるため、製品Xの正常原価が低下し、全製品の標準原価が変わる
✗ 標準原価の設定と個別原価計算は異なるプロセスであり、不良品処理が標準原価そのものを変更することはありません。