基礎法学比較問題

「無効」と「取消し」の違いについて、最も適切に説明しているものはどれか。

A.無効とは法律行為が最初から当然に効力を生じないことをいい、取消しとは取消権者が取消しの意思表示をすることで、法律行為の効力を遡及的に消滅させることをいう。← 正解
✓ 正解です。無効は当初から効力なし、取消しは取消権者の意思表示により遡及的に効力が消滅する点が異なります。
B.無効とは裁判所の判決によってのみ確定されるものであり、取消しとは当事者の一方的意思表示のみでは効果が生じないものである。
✗ 無効は当然に効力がなく、裁判所の判決を必要としません。取消しは当事者の意思表示で効果が生じます。
C.無効は当事者の追認によって有効とすることができ、取消しは追認によっても有効とすることができない。
✗ 無効な行為は原則として追認によって有効にはなりません。取消し得る行為は追認によって確定的に有効となります。
D.無効と取消しはいずれも法律行為の当初から効力を生じないという点で同一であり、実質的な違いはない。
✗ 無効は最初から効力がなく、取消しは取消し前は有効で取消し後に遡及消滅する点で明確に異なります。