基礎法学比較問題

「法律行為能力(行為能力)」と「意思能力」の違いについて、最も適切に説明しているものはどれか。

A.意思能力とは権利・義務の主体となりうる能力であり、行為能力とは自ら法律行為を完全に行いうる能力である。
✗ 権利・義務の主体となりうる能力は「権利能力」であり、意思能力の説明として誤りです。
B.意思能力とは自己の行為の法律的な意味を理解するための精神能力であり、行為能力とは単独で確定的に有効な法律行為を行いうる能力である。← 正解
✓ 正解です。意思能力は行為の意味を認識する精神的能力、行為能力は単独で有効に法律行為を行いうる法的能力です。
C.意思能力と行為能力はいずれも同一の概念であり、実質的な違いはない。
✗ 意思能力と行為能力は別の概念です。意思能力がなければ法律行為は無効、行為能力がなければ取り消し得るという効果の違いもあります。
D.行為能力は生まれながらに全員に与えられる能力であり、意思能力は一定年齢に達することで初めて認められる能力である。
✗ 行為能力は成年年齢(18歳)や被後見人の審判など要件があり、全員に生まれながらに付与されるわけではありません。