管理組合の会計・財務応用問題

管理組合が保有する銀行預金口座について、管理会社が管理組合名義の口座から無断で資金を引き出す横領事件が発生した場合、マンション管理適正化法上、管理業者に課せられる義務との関係で最も関連する規定はどれか。

A.管理業者は管理組合の財産を分別管理する義務を負っており、管理組合の財産と自己の財産を混同して管理することは禁じられている。← 正解
✓ 正解です。マンション管理適正化法第76条では、管理業者に対して管理組合の財産の分別管理義務を課しており、自己財産との混同禁止はその核心的規定です。
B.管理業者は管理組合に対して毎月報告書を提出する義務があるため、横領は報告義務違反のみに問われる。
✗ 横領は報告義務違反にとどまらず、分別管理義務違反や刑事責任(業務上横領罪)にも問われ得ます。
C.管理業者の横領行為は民事上の問題であり、マンション管理適正化法上の規定は特に関係しない。
✗ マンション管理適正化法には管理業者の財産管理に関する規定があり、横領は同法違反にも該当し得ます。
D.管理業者が横領した場合、管理業務主任者個人が全額を弁済する法的義務を負う。
✗ 管理業務主任者個人に全額弁済義務が法定されているわけではなく、責任の所在は状況によって異なります。