マンション管理の実務応用問題
分譲マンションの一室を購入した区分所有者が、専有部分のリフォーム工事中に、壁を解体したところ共用部分である構造壁(躯体)を一部損傷した場合、この事態に対する法的な処理として最も適切なものはどれか。
A.区分所有者は共用部分を損傷させたことになるため、管理組合に対して原状回復義務を負い、修繕費用を負担しなければならない。← 正解
✓ 正解です。区分所有者が共用部分を損傷した場合、不法行為または債務不履行として原状回復義務・損害賠償義務を負い、修繕費用を負担しなければなりません。
B.専有部分の工事中に生じた損傷であるため、損傷箇所が共用部分であっても修繕費用は管理組合の修繕積立金で賄われる。
✗ 区分所有者の過失による共用部分の損傷修繕費用を修繕積立金で賄うことは不適切であり、損傷させた者が費用負担すべきです。
C.構造壁の損傷は管理組合全体の責任とされ、当該区分所有者個人の責任は問われない。
✗ 区分所有者が故意・過失で共用部分を損傷した場合、その区分所有者個人が責任を負います。管理組合全体に責任が転嫁されるものではありません。
D.区分所有者が損傷させた共用部分の修繕は、専有部分の工事を請け負った施工業者のみが責任を負い、区分所有者には責任がない。
✗ 施工業者にも責任が及ぶ場合はありますが、工事を発注した区分所有者自身も管理組合に対して責任を負います。区分所有者が免責されるわけではありません。