融資関連法務比較
債権者代位権と詐害行為取消権の相違点として、正しいのはどれか。
A.債権者代位権は無償行為のみを対象とし、詐害行為取消権は有償行為も対象とする。
✗ 詐害行為取消権は無償行為と有償行為の両方が対象である。また対象物の有償無償は両権の主要な区分基準ではない。
B.債権者代位権は債務者の権利行使を代位する権利であり、詐害行為取消権は債務者の有害な行為を取り消す権利である。← 正解
✓ 正解です。債権者代位権は債務者が行使しない権利を債権者が代わりに行使する権利であり、詐害行為取消権は債務者の有害な法律行為そのものを取り消す点で本質が異なる。
C.債権者代位権を行使するには詐害意思の存在が必要であるが、詐害行為取消権は詐害意思不要である。
✗ 逆である。債権者代位権行使に詐害意思は不要だが、詐害行為取消権は債務者の詐害意思が要件である場合がある。
D.詐害行為取消権は保全処分が前置きで必須であるが、債権者代位権は不要である。
✗ 詐害行為取消権は保全処分を前置きとしない場合もあり、また債権者代位権も適切な保全が必要な場合がある。
この問題のポイント
債権者代位権は債務者が行使しない権利を債権者が代わりに行使する権利であり、詐害行為取消権は債務者の有害な法律行為そのものを取り消す点で本質が異なる。