保育の心理学応用問題

5歳の子どもに「この箱の中に何が入っていると思う?」と聞くと「クレヨン」と答えた。実際は消しゴムが入っていた。「最初に見ていなかった友達は何が入っていると思うかな?」と聞くと「消しゴム」と答えた。この結果から考えられることとして最も適切なものはどれか。

A.心の理論が獲得されており、他者の誤信念を理解できている。
✗ 心の理論が獲得されていれば「友達はクレヨンと思う」と答えられるが、この子どもは「消しゴム」と答えており未獲得を示す。
B.心の理論が未獲得であり、他者も自分と同じ知識を持つと思い込んでいる。← 正解
✓ 正解です。他者が自分の知らない誤った信念を持つことを理解できていない状態は、心の理論が未獲得(誤信念課題の不通過)であることを示します。
C.メタ認知が完成しており、自分の思考過程を客観視できている。
✗ メタ認知は自己の思考を監視する能力であり、他者の信念理解を問う心の理論とは異なる概念である。
D.自己中心性が完全に脱却され、具体的操作期に移行したことを示している。
✗ 具体的操作期への移行は保存概念などの論理的操作に関わるものであり、心の理論の獲得とは直接の対応がない。