行政法定義問題

行政法における「法規命令」の定義として、最も適切なものはどれか。

A.行政機関が国民の権利義務に関係なく、行政内部の組織・事務処理基準を定める規範のこと
✗ 行政内部の事務処理基準を定めるものは「行政規則(訓令・通達等)」であり、国民への拘束力を持つ法規命令とは区別されます。
B.行政機関が国民に対して一般的・抽象的に権利義務を規律する法規範であり、外部に対する拘束力を持つものをいう← 正解
✓ 正解です。法規命令とは行政機関が制定する法規範のうち、国民の権利義務を一般的・抽象的に規律し外部効果を持つもので、政令・省令・府令等がこれに当たります。
C.行政機関が特定の個人または法人に対して義務を命じる行為のこと
✗ 特定の個人・法人に義務を命じる行為は個別具体的な「行政行為(下命)」であり、一般的・抽象的な規範たる法規命令とは異なります。
D.行政機関が議会の議決を経ずに予算を執行する行為のこと
✗ 予算執行に関する行為は財政法上の問題であり、法規命令の定義には該当しません。