保育の心理学比較問題

ヴィゴツキーの理論における「現在の発達水準」と「発達の最近接領域(ZPD)」の違いとして、最も適切なものはどれか。

A.現在の発達水準は子どもの身体的な成長段階を示し、発達の最近接領域は心理的な成熟度を示す
✗ 身体的成長と心理的成熟の区分ではありません。ヴィゴツキーの概念は主に認知・学習過程に関わるものです。
B.現在の発達水準は子どもが単独で達成できる水準であり、発達の最近接領域は援助があれば達成できる潜在的な水準との差の領域である← 正解
✓ 正解です。ZPDとは子どもが独力でできる水準と、有能な他者の援助があればできる水準との間の領域であり、教育・保育の介入が最も効果的な領域です。
C.現在の発達水準は保護者が評価する能力であり、発達の最近接領域は保育士が評価する能力である
✗ 評価者の違いによる区分は誤りです。どちらも子どもの認知・学習能力を示す概念であり、評価者によって変わるものではありません。
D.現在の発達水準は認知発達のみに用いられる概念であり、発達の最近接領域は言語発達のみに用いられる概念である
✗ ZPDは認知・言語に限らず、広く学習・発達全般に適用される概念です。特定の領域のみに限定されません。