環境測定・分析応用

水質試料中のBODを測定する際、試料に硝化細菌が多量に含まれていた場合、測定されるBOD値はどうなるか。

A.硝化細菌はBODに寄与しないため、測定値は変化しない
✗ 硝化細菌はアンモニア性窒素を亜硝酸・硝酸へ酸化する際に酸素を消費するため、BOD測定値に影響を与える。
B.硝化細菌が亜硝酸菌・硝酸菌として窒素を酸化するため、見かけ上のBOD値が高く測定される← 正解
✓ 正解です。硝化細菌がアンモニア性窒素を酸化する際に酸素を消費するため、炭素系BODに加えてニトリフィケーションによる酸素消費が加わり、見かけ上のBOD値が高く測定される。
C.硝化細菌は酸素を消費せずに増殖するため、BOD値が低く測定される
✗ 硝化反応は酸素を必要とするため、硝化細菌が多量に存在するほど酸素消費量が増加し、BOD値は高めに測定される。
D.硝化細菌の存在により溶存酸素が増加し、BOD値が実際より低く測定される
✗ 硝化細菌は酸素を消費する方向に反応を進めるため、溶存酸素は増加せず減少し、BOD値は高く測定される。

この問題のポイント

硝化細菌がアンモニア性窒素を酸化する際に酸素を消費するため、炭素系BODに加えてニトリフィケーションによる酸素消費が加わり、見かけ上のBOD値が高く測定される。