企業経営とメンタルヘルス対策応用問題

A社(従業員300人)では、長時間労働が常態化しており、月平均80時間の時間外労働が続いている部署がある。この状況が継続した場合、企業経営の観点から生じる可能性が最も高いリスクの連鎖として適切なものはどれか。

A.従業員のワーク・エンゲイジメントが高まり、生産性が向上するが、一部に燃え尽き症候群が発生するリスクがある。
✗ 長時間労働の常態化はワーク・エンゲイジメントを高めるものではなく、むしろ消耗・疲弊を招き、バーンアウトリスクを上昇させる。
B.プレゼンティーイズムが減少し、アブセンティーイズムが増加することで、企業の人件費総額は変わらない。
✗ 長時間労働が続くとプレゼンティーイズム(出勤しながら生産性低下)も悪化し、アブセンティーイズムも増加するため、コストは増大する。
C.メンタルヘルス不調による休職・離職が増加し、代替要員コストや採用・育成コストが増大するとともに、安全配慮義務違反による訴訟リスクも高まる。← 正解
✓ 正解です。長時間労働の常態化はメンタルヘルス不調・休職・離職を増加させ、代替・採用コストの増大と安全配慮義務違反の訴訟リスクを招く。
D.ストレスチェックの高ストレス者比率が下がり、集団分析の結果が改善されることで、職場環境改善のコストが削減される。
✗ 長時間労働が続けば高ストレス者比率は上昇し、集団分析結果は悪化する。職場環境改善コストが削減されるという記述は誤りである。

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種(マスターコース) の問題一覧