企業経営理論応用問題

B社は長年「コスト・リーダーシップ戦略」を採用してきたが、競合他社が大規模な設備投資により製造コストを大幅に削減した。この状況においてB社が取るべき戦略的対応として最も適切なものはどれか。

A.引き続きコスト削減に注力し、競合と同じ設備投資を行うことで価格競争力を維持すべきである。
✗ 競合が既に大規模投資でコスト優位を確立している状況では、同じ戦略の継続は「スタック・イン・ザ・ミドル」に陥るリスクが高い。
B.市場全体から撤退し、業界外の新規事業に経営資源を集中すべきである。
✗ 業界外への全面撤退は極端な判断であり、既存の経営資源や知見を活かせる戦略転換を先に検討すべきである。
C.特定の顧客セグメントや地域に絞り込む「集中戦略」や、製品・サービスの独自性を高める「差別化戦略」への転換を検討すべきである。← 正解
✓ 正解です。コスト優位が失われた場合、差別化や集中戦略への転換がポーターの競争戦略論における適切な対応として挙げられる。
D.コスト優位が失われた場合でも、ブランド認知度が高いため価格を引き上げることで収益を確保できる。
✗ コスト・リーダーシップ戦略はブランドプレミアムを前提としないため、コスト優位の喪失をブランドで補えるとは限らない。

中小企業診断士 の問題一覧