企業経営とメンタルヘルス対策応用問題
J社では、新任管理職研修にメンタルヘルスの内容を組み込んでいるが、研修後も部下の不調サインへの気づきや対応が改善されないという問題が続いている。研修効果が現れない原因と対応策として最も適切なものはどれか。
A.研修内容よりも管理職の個人的資質の問題であるため、研修の改善よりも管理職の選抜基準の見直しを優先すべきである。
✗ 個人資質だけに原因を帰属させるのは短絡的であり、研修設計や組織的支援の見直しが先決である。
B.知識習得型の研修だけでは行動変容につながりにくいため、ロールプレイや事例演習を取り入れた実践型研修に改め、研修後のフォローアップや職場での実践を評価する仕組みも併せて導入する。← 正解
✓ 正解です。実践型研修とフォローアップ・評価の仕組みを組み合わせることが行動変容を促す最も適切な方法です。
C.研修の頻度を増やして知識の反復学習を促せば、自然に現場での行動変容につながるため、研修回数の増加を最優先とする。
✗ 知識の反復だけでは行動変容は生じにくく、学習方法の質的改善が必要である。
D.管理職への過度な役割付与はバーンアウトのリスクを高めるため、ラインケアの責任範囲を縮小し、すべてを産業保健スタッフに委ねる体制に変更する。
✗ ラインケアを放棄することは「四つのケア」の考え方に反し、産業保健スタッフへの過剰な負担集中を招く。