企業経営とメンタルヘルス対策応用問題
L社では、全社的にプレゼンティーイズム(出勤しているが生産性が低下している状態)が高いことが調査で判明した。この状態が長期間放置された場合に生じる企業経営への影響として、最も適切に説明しているものはどれか。
A.プレゼンティーイズムは従業員が出勤しているため、アブセンティーイズム(欠勤・休職)と異なり、企業の財務的損失には直結しない。
✗ 研究によればプレゼンティーイズムによる損失はアブセンティーイズムを上回るとされており、財務的影響は大きい。
B.プレゼンティーイズムは表面化しにくいが、生産性損失として実質的な人件費の無駄が蓄積するとともに、不調の悪化によるアブセンティーイズムへの移行リスクや、職場全体の活力低下・離職増加につながる可能性がある。← 正解
✓ 正解です。生産性損失の蓄積、不調悪化によるアブセンティーイズムへの移行、組織活力低下の連鎖が生じます。
C.プレゼンティーイズムが高い従業員は業務に支障が出ていないと自己申告していることが多いため、企業として特段の対策を講じる必要はない。
✗ 本人の自己申告は過小評価されがちであり、客観的な測定と組織的対応が必要である。
D.プレゼンティーイズムへの対策は個人の健康管理の問題であり、企業が組織的に介入することはプライバシーの侵害にあたるため控えるべきである。
✗ 職場環境の整備や健康経営の推進は企業の義務・責任であり、組織的介入はプライバシー侵害には当たらない。