企業経営とメンタルヘルス対策応用問題
F社は、メンタルヘルス対策への投資対効果(ROI)を経営層に示す必要が生じた。メンタルヘルス対策のROIを算出・説明する際の考え方として、最も適切なものはどれか。
A.メンタルヘルス対策のROIは、休職者数の削減によるコスト削減効果のみで評価するのが最も正確であり、プレゼンティーイズムによる損失は計測困難なため除外すべきである。
✗ 休職コスト削減のみによる評価は不十分であり、プレゼンティーイズム損失も測定手法が存在する。多面的な評価が求められる。
B.メンタルヘルス対策への投資は従業員への福祉的配慮であり、経済的ROIで評価することは適切ではなく、投資額の多寡で対策の充実度を示すべきである。
✗ メンタルヘルス対策は福祉的側面と経営的側面の両面があり、経済的ROIで評価することは経営層への説明として有効かつ適切である。
C.メンタルヘルス対策のROIは、休職・離職によるアブセンティーイズムコストの削減だけでなく、プレゼンティーイズムの改善による生産性向上効果、採用・育成コストの削減、訴訟リスク低減効果なども含めて総合的に算出することが望ましい。← 正解
✓ 正解です。メンタルヘルス対策のROIはアブセンティーイズム・プレゼンティーイズム・採用育成コスト・訴訟リスク等を含めた総合的評価が望ましい。
D.メンタルヘルス対策のROIは、対策実施後1年以内に効果が現れなければ投資対効果はないと判断し、対策を見直すべきである。
✗ メンタルヘルス対策の効果は中長期的に現れることも多く、1年以内に効果がなければ打ち切るという考え方は適切ではない。