経営法務誤り発見
民法における「時効」に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
A.消滅時効とは、権利者が一定期間権利を行使しない場合に、その権利が消滅する制度である。
✓ この記述は正しい。消滅時効は権利不行使の状態が一定期間継続することで権利が消滅する制度である。
B.2020年の民法改正により、債権の消滅時効期間は、権利を行使できることを知った時から5年、権利を行使できる時から10年のいずれか早い方とされた。
✓ この記述は正しい。改正民法(2020年施行)により、債権の消滅時効は主観的起算点から5年・客観的起算点から10年とされた。
C.取得時効とは、他人の物を一定期間占有し続けることで、その所有権を取得できる制度であり、善意無過失の場合は10年の占有で成立する。
✓ この記述は正しい。取得時効は占有の継続により所有権を取得できる制度で、善意無過失の場合は10年(悪意・有過失は20年)とされる。
D.時効の完成猶予事由として、裁判上の請求が認められており、訴訟が終了した時点から新たに時効期間が進行を再開する。← 正解
✓ 正解です。この記述が誤りで、正しくは裁判上の請求は時効の「完成猶予」事由であり、訴訟終了後6か月間は時効が完成しない。その後に時効が更新(リセット)され新たに進行する。