経営法務応用問題

J株式会社(大会社・公開会社)の取締役Kが、会社の重要な営業秘密を競合他社に漏洩し、J社に5,000万円の損害を与えた。J社がKに対して損害賠償を請求する場合、会社法上の取締役の責任に関して最も適切なものを選べ。

A.取締役の損害賠償責任は、株主総会の特別決議により全額免除することができる。
✗ 株主総会の特別決議だけでは全額免除はできません。悪意・重過失の場合は最低責任限度額が定められています。
B.Kの行為が悪意または重大な過失による場合、株主全員の同意があっても責任を完全には免除できない。← 正解
✓ 正解です。会社法424条により、取締役が悪意または重過失の場合は株主全員の同意があっても責任を免除できません。
C.K が職務を行うにつき悪意または重大な過失があった場合の責任は、定款の定めにより事前に免除できる。
✗ 悪意または重大な過失による責任は定款の定めによる事前免除はできません。軽過失の場合のみ一定の免除が可能です。
D.J社がKに対して損害賠償請求するためには、まず株主代表訴訟を経なければならない。
✗ 会社自身がKを直接訴えることができます。株主代表訴訟は会社が提訴しない場合に株主が代わって提訴する制度です。

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