行政法比較問題
「覊束行為(羈束行為)」と「裁量行為」の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
A.覊束行為は行政機関に一切の判断余地がなく法律の要件が満たされれば必ず一定の処分をしなければならない行為であり、裁量行為は法律が行政機関に判断の余地を与えている行為である。← 正解
✓ 正解です。覊束行為は法律の要件充足により処分が義務付けられる行為、裁量行為は行政機関に判断余地が認められる行為であり、正確に説明しています。
B.覊束行為は行政機関が自由に処分内容を決定できる行為であり、裁量行為は法律に厳格に拘束されて判断余地のない行為である。
✗ 覊束行為と裁量行為の説明が完全に逆になっています。覊束行為が自由に決定できる行為という記述は誤りです。
C.覊束行為と裁量行為の違いは処分の名宛人が個人か法人かによって決まるものであり、個人を対象とする処分は覊束行為、法人を対象とする処分は裁量行為とされる。
✗ 覊束行為と裁量行為の区別は名宛人が個人か法人かによって決まるものではなく、法律が行政機関に判断余地を与えているかどうかによって決まります。
D.覊束行為に対しては行政不服申立てができないが、裁量行為に対しては行政不服申立てができるというのが両者の最大の違いである。
✗ 覊束行為・裁量行為のいずれに対しても行政不服申立ては可能であり、申立て可否によって両者を区別するという記述は誤りです。