著作権管理実務応用問題

企業Aが社内研修のために市販の書籍20冊を購入し、内容の要点をまとめた資料を100部複製して全従業員に配布した。この場合、著作権法上どのような問題があるか。

A.書籍を正規購入しているため、複製・配布は自由に行える
✗ 書籍の購入は頒布された著作物の利用権を得るものではなく、複製権・翻案権の許諾は別途必要です。
B.社内利用であれば私的複製に該当するため、複製・配布は適法である
✗ 著作権法第30条の私的複製は「個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲」での利用に限られ、企業内全従業員への配布は該当しません。
C.要点のまとめは翻案に当たるが、社内研修目的であれば著作権法第35条により適法である
✗ 著作権法第35条は学校等教育機関での複製を認めるものであり、一般企業の社内研修は適用対象外です。
D.企業内の複製は私的複製には該当せず、著作権者の許諾なく複製・配布することは著作権侵害となりうる← 正解
✓ 正解です。企業内での複製は私的複製の範囲を超えており、著作権法第30条は適用されません。著作権者の許諾なく複製・配布することは複製権・翻案権の侵害となりうります。

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