民法・権利関係比較問題

債務者の債務不履行における「履行遅滞」と「履行不能」の法的性質の違いで正しいものはどれか。

A.履行遅滞は期限までに履行できない場合で、履行不能は履行期限後に完全に履行が不可能になった場合である
✗ 履行不能は履行期限後に生じる場合もありますが、履行期限前に生じることもあります。時間軸で区分されるのではなく可能性で区分されます。
B.履行遅滞は履行がまだ可能な状態で時期を逃した場合で、履行不能は履行そのものが永続的に不可能になった場合である← 正解
✓ 正解です。履行遅滞は遅延であり将来的に履行は可能ですが、履行不能は客観的に履行が不可能な状態です。法的効果が異なります。
C.履行遅滞は債務者の故意によるもので、履行不能は不可抗力によるものである
✗ 履行遅滞も履行不能も故意・過失の有無を問いません。どちらが意図的かは関係なく、状態で区分されます。
D.履行遅滞と履行不能に法的性質の違いはなく、どちらも債務不履行として同一に扱われる
✗ 履行遅滞は遅延賠償、履行不能は債務不履行による損害賠償と法的効果が異なります。

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