国際取引法務誤り発見

国際商事仲裁に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

A.ニューヨーク条約(外国仲裁判断の承認及び執行に関する条約)は、外国での仲裁判断を締約国において承認・執行することを定めており、国際仲裁の実効性を高めている。
✓ この記述は正しい。ニューヨーク条約は160か国以上が締結しており、外国仲裁判断の国際的な承認・執行の基盤となっている。
B.仲裁合意は書面によることが必要とされており、仲裁合意がある場合、裁判所は当事者の一方の申立てにより訴訟手続きを停止することができる。
✓ この記述は正しい。有効な仲裁合意が存在する場合、裁判所は訴訟手続きを停止または却下できる(仲裁法第14条等)。
C.国際商事仲裁において、仲裁人の判断(仲裁判断)は確定判決と同一の効力を持つが、上訴によって上級審で覆すことができる。← 正解
✓ 正解です。この記述が誤りで、正しくは仲裁判断は確定判決と同一の効力を持つが、通常の上訴制度はなく、取消事由は仲裁法上の限定的な事由に限られる。
D.仲裁地の選択は重要であり、仲裁手続きの準拠法(仲裁手続法)は原則として仲裁地の法律が適用される。
✓ この記述は正しい。仲裁手続きに適用される手続法(lex arbitri)は原則として仲裁地の法律によるとされている。

ビジネス実務法務検定2級 の問題一覧